発達障害グレーゾーンの子どもは
ほとんどの場合は定型発達の子どもたちと一緒に過ごしています。
そのため、特別に支援を受けることができません。
本来はサポートや支援が必要と言われていますが、
診断名がつかないことにより、何も支援を受けられてないのが現状です。
高校生だってそれは同じです。
サポートが必要でありながら
定型の子たちと同じように扱われるため
進路選択で悩む子供たちは多くいます。
定型発達の高校生でも悩む進路選択です。
発達障害グレーゾーンの子どもには何をどうしたらよいのかと頭を抱えてしまうこともあります。
では、どのようにすれば適切な進路を選択できるようでしょうか?
発達障害グレーゾーン高校生が進路を選択する時には何が必要?
高校卒業後の進路は誰でも迷うし悩むところです。
発達障害グレーゾーンの子どもはさらに悩んでいるように感じます。
それは、将来のことを予測したり想像するということが難しいことが多いからだと思っています。
するとそこで思考も行動もストップしてしまいます。
思考と行動がストップしていても時間は過ぎていくものですから
あっという間に進路選択をしなければならない時期にきてしまいます。
高校生が進路を選択する時にどんなことをしておくと良いのでしょうか。
一番必要なのは『情報』です。
高校生の子どもにとって必要な情報をどれだけしっかりと収集するかが大事です。
後になって『もっと早く知っていれば』と思うような結果になると残念ですよね。
早めのスタートに損をすることはありません。
しっかりと準備するためにも早くから進路について考えておいた方が良いでしょう。
面倒くさくなると後回しにしてしまいがちな特性を持っている子どもの場合は
特に早くスタートした方が良いです。
子ども本人のことだからと思って任せっきりにすると
間に合わないタイミングで希望の進路を変えてくる場合があります。
タイミングによってはもう間に合わないとなってしまうと
せっかくやる気を出したのに残念な結果になってしまいます。
周囲の動きに鈍感な子どもの場合は
動き出すのが遅すぎて間に合わないというケースも考えられます。
できればそれは避けたいものです。
嫌がられない程度に何度も声掛けをしていきましょう。
どんな進路が選択できるかという情報
知っているようでちゃんとは知らないことが多いので
まずはどんな進路を選択できるかを知ることです。
進学
・大学、短期大学
・専門学校
・通信制の学校
就職
・正社員で働く
・派遣、請負業務
・アルバイト
家庭の経済状況によって選択肢が限られる場合もありますが、
そういうことを踏まえてまず子どもに選ぶことができる
『選択肢』を知ってもらいます。
通学・通勤圏内を知る
毎日通う場所になりますので、子ども自身の体力などを考慮して
通学・通勤圏内を一緒に考えてみましょう
子どもだけで判断できないことも多いので
親から見た客観的な視点も必要になってきます。
朝が得意な子の場合は多少遠くても大丈夫だと思いますが
起こしてもなかなか起きられない子どもの場合は、できるだけ近い方が良いと思います。
また一概には言えませんが、発達障害グレーゾーンの子どもは
体力がない子も多く、体力的な面も考慮する必要があります。
電車やバスなど公共交通機関を利用する場合は
通勤時間帯などはラッシュにより混むことを想定して考えましょう。
人が少ない時間帯でいつも通えるとは限りませんので
満員電車になっても大丈夫なのかということも考えておきましょう。
どんな学校・企業があるかを知る
子どもが行けそうな範囲の中に
どんな学校やどんな会社があるのかをリサーチします。
興味のある分野の学校や、企業が必ずあるとは限りませんが
少しでも興味を持てそうな場所をしっかりと探しましょう。
また進路担当の先生に、
卒業生の進路を聞いてみるのも良いです。
担任の先生や進路担当の人は聞いてくれるのを待っています。
聞かれてもないのに勝手に話を進めるのでは
生徒本人のためにもなりませんし、そもそも子どもは聞きません
卒業後の進路を考えていることや、悩んでいることを
雑談の中でも良いので先生に聞いてみることで意外な糸口が発見できるかもしれません。
オープンキャンパス・企業見学に参加する
現在は新型コロナウィルスの影響もあり
積極的にはオープンキャンパスや企業見学を控えているところもありますが、
感染対策をして、それぞれ工夫をして開催してくれるところもあります。
また一部ではありますが、オンラインで開催するところもありますので
家のパソコンやスマホなどからも参加できるのであれば、積極的に参加してみましょう。
資料やホームページなどを見てもわかるのは一部です。
思っているのとは違うことは結構あるものです。
入学してから思っていた学校と違うと思ってもやり直しが難しいため
たくさんの情報を集めておく方が良いでしょう。
短時間でオープンキャンパスなども終わらせられるように
分かりやすく資料にまとめてくれていたり、オンラインでの面談を受け付けているところもあります。
そのように利用できるものは何でも利用して
納得のできる形で進路希望を決めていきましょう。
最後に
高校生の進路選択はこれからのことを大きく左右しますので
ある程度はじっくりと時間をかけて決めた方が良いと思います。
進路の選択に『絶対』はありませんが、
少なくとも今の時点で本人が納得できるようにしておくのは
これからのためにも必要なことです。
親が口出しをしたい場面ではありますが、
卒業後の進路は子どものものです。
サポートはしっかりとした方が良いですが、
最終的には子ども本人が決めるようにしましょう。
「自分で決める」ことの大事さを知るためにも
子ども本人が納得して決めることが大事です。
コメント