発達障害がある子どもは国語が苦手?どんな対策が有効?

発達障害グレーゾーン
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発達障害がある子どもは文章の読み書きが極端に苦手という場合があります。

読み書きが苦手という場合、たいていは国語の授業が苦手です。
学習障害(LD)と診断されている子どももいるでしょう。

読み書きが多少苦手でも大丈夫とも言えますが、
将来を考えた時、高校受験など試験を受ける時には
文章の読み書きが苦手というのはかなりネックになってきます。

他に得意教科があっても文章を読むことに時間を取られてしまい
時間が足りなくなってしまったという話もよく聞きます。

文章を読んだり、文字を書くのが苦手な子どもにはどんな対策ができるのでしょうか。

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発達障害がある子どもは国語が苦手?どんな対策が有効?

最初から苦手意識があるという子どもはいません。

実際に、小学校で授業が始まってから徐々に苦手意識が出てきます。

一度苦手だと思うとなかなか積極的には取り組んでくれません。

中学校の教師免許を持っている知人に国語の成績の上げ方について
聞いてみた事があります。

その時に言われたのは、『成績を上げやすい教科だけれども、人によっては一番上げにくいこともある』

そんな感じのことを言われました。

その理由は『文章を読むことに対する苦手意識』をどれだけ少なくできるかということだそうです。

国語は物語などの長文から作者の伝えたいこと、登場人物の気持ちの変化など
はっきりと分かる形で表現されている描写以外にも、比喩表現などから読み取ることも必要です。

文章を読むことが苦手な場合、たいていは読むスピードも遅く
読んでもすぐに理解できないことが理由であることが多いでしょう。

簡単な方法は小さい頃から本に慣れることだそうです。

絵本の読み聞かせや朗読を聞く

本は面白いものだという認識を持つのが一番。

フィクションの世界観や、架空の世界だからこそ面白いストーリー展開など
現実とは違うけれども物語の世界に入り込んだら楽しいとか
ノンフィクションだからこそ、実体験などの面白さを知るなど
本を読むことで広がる世界があることを一度分かってしまえば
読むことに対しての抵抗はぐっと減ります。

文章を聞くことに慣れているだけで全く違ってきます。

普段の会話と物語の文章は違いますので
まずは『聞く』ことで物語などの文章に慣れると良いです。

小さい頃から絵本の読み聞かせをたくさんしてあげると良いでしょう。

読み聞かせというと小さな子どもだけと思うかもしれませんが、
実は読み聞かせは大学生にしてあげても良いと言われています。

つまり、読み聞かせの相手は小さな子どもだけというのではないということです。

もう小学生になったからと思うかもしれませんが、
まだまだ大丈夫なんです。

ただ、絵本ではなく小学生向けの児童書などを選ぶと
子どもも楽しく聞いてくれるようになると思います。

ストーリーが頭に入らなくても
内容を全く理解しなくても良いのです。

『文章を聞く』ことができるようになれば良いのです。

親が本を音読している間、じっと聞いていられたらそれでOKです。

最初のうちは、聞いてないことも多いかもしれませんが、
何度も繰り返し読んでいると、気付けば子どもは内容も文章も覚えていることもあります。

目で文字を追うのが苦手でも
耳で聴くのは好きという子どももいますので
まずは『聞く』ことに意識を向けられるようになれば良いでしょう。

読むことになれるのはその次で良いと思います。

そうは言っても、読み聞かせの時間を作るのは難しいですし、
親だって疲れている時もあります。

そんな時は朗読のCDなどを活用すると良いでしょう。

子どもだけに聞かせるのではなく、寝る前などに
親子で一緒に聞くのも良いです。

我が家では児童書の音読と朗読CDを混ぜてやっていました。

聞いていたCDはリラ自然音楽で販売している宮沢賢治の『雪渡り』と『やまなし』です。

何度も繰り返し聞いていたのでストーリーも登場人物のセリフも覚えていました。

我が家の子どもはそれほど国語は得意ではありませんが、
読書はできるようになったのでたまにですが、本を読んでいます。

最終目標はやはり本を読めることだと思っています。

本を読むことが苦ではなく楽しいと感じられるようになれば
世界は広がります。

苦手な事や頑張ってもできないことが多い発達障害グレーゾーンの子どもには
広い世界を知っておいた方が気持ちも安定しやすいと思います。

また読書する習慣がある子どもは国語の成績が良くなると聞いたことがあります。
漢字の読みや文章表現の知識が増えるからではないでしょうか。

映画を観てから原作を読む

本を読むことが苦手な人は文字を目で追っても
内容が入ってこないから苦手という場合があります。

本を読むことに慣れてしまえば大丈夫ですが、
慣れていないとただただ文字を目で追うだけで面白いと思えない
そんな状況になることがあります。

特に文字や文章を読むのが苦手な場合に多く見られます。

そこで、本を読む前に映像化された作品を観てみましょう。

取り入れやすいのはアニメ作品になったものを先に見て
ある程度の内容を知った上で『原作を読む』ことです。

注意するポイントは
原作とタイトルが同じでも映像化された時に
内容が大きく変わっている作品もあるということです。

そのような作品は避けて
できるだけ原作に忠実に映像化された作品を選びましょう。

映画の評価などで検索してみると
ネタバレを見てしまう可能性もありますが、
原作と全然違う場合はそれに対するコメントなども見つかると思いますので
作品を選ぶ時には参考にすると良いです。

作品の内容がある程度、頭に入っていれば
文章だけの世界にも比較的入り込みやすいと思います。

映像化されている作品はたくさんありますので
子どもが好きそうだなと思う映画などを探してみると良いでしょう。

何度か試してみて
子どもが興味を持っていそうだなと思ったら
次に映像化が決まった作品の原作を先に読ませてあげましょう。

原作を読んだ後に、映画を観ると
また違った感想があるかもしれません。

大事なのは本が読めるようにあるということです。

本が読めるということは長文が読めるようになっています。

交換日記をする

字を書くのが苦手だったり、漢字が覚えにくいという子どもも多いです。

文字が書けるようになるのは『繰り返し書くこと』が大事です。

しっかりと覚えてしまうまで書くというのは
言葉にすると簡単ですが、実際にやってみると
なかなか大変です。

覚えるのは『ひらがな』『カタカナ』『漢字』『アルファベット』
種類が多い上に、覚えるべき文字数も多いです。

ある程度は覚えておかないと
字を書く機会が減っていると言っても『字が書ける』というのは重要です。

少し文字が書けるようになったら
親子で『交換日記』を始めてみましょう

簡単な手紙で良いです。

子どもの方は、今日あったできごとや思ったこと
面白いと思ったことなど時間をかけずに書ける内容が良いでしょう。

親は必ず『返事や子どもの書いたことに対するコメント』を含めましょう。

子どもの手元に戻ってきた時に
『また読みたいな』と思えるような工夫が必要です。

文章でのやり取りができるようになれば
子どもにとっても『強み』になります。

コミュニケーションが上手くない人が多いのも発達障害の特徴です。
特に文字でのコミュニケーションが苦手という人は多いようです。

文章は自分が思ったように書いても
相手が同じように解釈するとは限りません。

そこら辺も少しでも知っておくと良いです。

コミュニケーションの基礎は幼少期からのトレーニングで
ある程度は学習できる部分もあります。

何もかも定型発達の子どもと同じようにというのは
難しいかもしれませんが、練習することで覚えることができます。

どのような言葉や表現を選んだら伝えたい相手に
伝わるのかというのは発達障害がなくても難しいですよね。

少しずつ経験値を増やすというためにも
長期間続けるのが難しい場合、短期間だけでもやってみると良いです。

勉強アプリを活用する

子どもたちにとっては『スマホ』はもう身近にあるテレビと同じような存在です。

スマホでゲーム感覚で使えるアプリを活用するのも一つの方法です。

無料で使えるアプリもたくさんあります。

漢検に特化したアプリなどもあり
目的がはっきりしていればスマホアプリを探してみると
良いものを見つけることができるでしょう。

ただ、無料のアプリは使ってみると分かりますが
CM広告が多いものや内容があまりないものなども多く
実際には使ってみないと使い勝手が分かりません。

使う人自身にどのようなものが合うかというのも
いくつか使ってみてから判断しましょう。

我が家でも色々と使ってみましたが
さらっと軽く勉強するには良いアプリは無料の物もたくさんありました。

ですが、しっかりと学びたい場合
ちょっと物足りないと思うかもしれません。

問題数が少なかったり、もう少し内容が濃い方が良いなと思うことは多いです。

学習アプリは豊富にありますので
子どもに合っているものを探してみましょう。

有料のアプリには抵抗があるという人もいるかもしれません。

お金がかかるのはちょっとイヤだなと思うかもしれませんが、
色々と探したり試したりする時間や手間を考えると
有料のアプリを活用した方が良い場合もあります。

月額利用料が必要なアプリは
有料なだけあり内容にはかなりの自信を持っています。

受験対策用のアプリや小学生向け、中学生向け、高校生向けなど
使いやすいように作ってあります。

最近になって知りましたが、
『ゲーム感覚で勉強できる発達障害の子ども向け』のNintendo Switch対応のゲームアプリがあります

スマホで利用できるアプリではありませんが、
ニンテンドーのスイッチが自宅にあれば
利用しやすいと思います。

我が家の子どもたちはもう高校生なので対象年齢ではありませんが、
その時にあったら良かったのになぁと思っています。

子どもはスマホやゲーム機を簡単に使いますので
机に向かって勉強するという体勢よりも気軽に始めやすいですね。

このように発達障害に特化したアプリがあるということを情報として
『知っておく』というのは大事です。

学習障害・ディスレクシアに【読むトレGO! for 任天堂スイッチ】



最後に

どのような方法を試すにしても『子ども本人の意欲』が大事です。

子どもが楽しく取り組めるような方法を取り入れた方が
しっかりと身に付くものです。

怒って無理やりに勉強をさせても
一時的に頑張っただけで逆にやる気をなくしてしまうこともあります。

発達障害グレーゾーンの子どもは苦手なことも多いですが、
時間をかけてしっかりと学ぶことで身に付けていけるものです。

時間をかけてゆっくりと学ぶ時間が発達障害グレーゾーンの子どもには必要だと思っています。

親も子育てだけをしている訳ではありません。
子育てにはエネルギーが必要です。

活用できるものは上手く活用していくのが良いのではないでしょうか。



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