発達障害グレーゾーンの子どもにアルバイトを経験させてみた

発達障害グレーゾーン
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発達障害グレーゾーンの子どもは支援を受けることができません。

定型発達の子どもたちと同じように扱われるため
学校でも特別な扱いもありません。

それはおそらく、将来的にも同じだと思っています。

発達障害であり、発達障害ではないという曖昧な診断のため
仕方がない部分もあると思っています。

大人になっても同じということは
定型発達の子どもたちと同様に社会に出ることになります。

そのための準備としてアルバイトを経験させてみることをおすすめします。

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発達障害グレーゾーンの子どもにアルバイトを経験させてみた

我が家の経験談からのお話になります。

高校生の子どもがいますが、その子どもは高校では部活には入らずに
アルバイトをしたいと言っていました。

幸い、子どもが通う高校では事前に許可をもらうことでアルバイトをすることができました。

自宅から近くの飲食店でアルバイトを始めました。

実際にアルバイトをしてみると
いろいろな事がありました。

泣きながら帰ってきたこともありますし、
ツラい思いもしてきました。

しかし、アルバイトを通して得た経験では
貴重な良いものがたくさんありました。

アルバイトをしている子どもの様子を見ていて思ったことをまとめました。

大人からすれば当たり前のことばかりですし、
定型発達の子どもであれば何とも思わずに通り過ぎていくようなことばかりかもしれません。

それでも発達障害グレーゾーンの子どもには大事な経験となりました。

子どもがアルバイトから得たこと

良い部分もあれば、大人の社会のあまり見て欲しくない部分も見てきました。

・学校とは違うということ
・バイト先には店のルールがあるということ
・幅広い年齢の人が同じ仕事をすること
・お金を稼ぐこと

高校生なので基本的に過ごす場所は学校や家です。
規則があるという点では学校しかありません。

当たり前のことですが、学校と社会では全く違っていることがたくさんあります。

社会に出ることは学校に通うこととは全く違うということを
身をもって体験してきました。

環境の変化に弱く、すぐに順応できない子どもにとって
少しでも先の予測ができることはとても大事です。

高校を卒業してから社会に出るということは
全く違う世界に行くことだということが何となく分かったようでした。

幅広い年代の人が同じ仕事をするということも
子どもにとっては新しい世界です。

同年代だけでなく、上の世代の人たちと一緒に働き教えてもらう。
仕事を覚えてスタッフの一人として信頼してもらうには
時間も努力も必要だということ。

一度、信頼を失えばまた信用してもらえるには時間がかかることなど

学校では先生がいくら口うるさく言ってても
体験が伴わないことはなかなか理解できないものです。

そしてバイト代をもらうということ。

子どもがアルバイトを始めてから1か月くらいで
『お金を稼ぐって思っているほど簡単じゃないのね』と・・・。

いろいろな働き方があるのでただ全てが大変という風に思っては欲しくありませんが、
アルバイトを始める前に思っていたほど簡単ではないということが分かりました。

それを分かってくれたというのはとても大きいことです。

みんなが当たり前にやっている仕事も
大変な部分もあり、辞めたいと思うこともある。
ツラいなと思う時もある。

そして頑張って働いた後にバイト代がもらえることの嬉しさ。

そういう『現実』を実感できたようです。

子どもは割と楽観的なので
何でも簡単にできると思いがちです。

始める前から難しそうだからとしり込みするよりは良いのですが、
やってみると思っていたのと違うという経験をするのは大事です。

高校生でバイトを経験した方が良いと思った理由

子どもが実際にアルバイトに行くようになってから思ったことです。

・就職する前に働くことを経験できた
・社会を少しだけ実感できた

発達障害があるとかないに関わらず
就職する前にアルバイトを経験することは大事だと思っています。

特に高校を卒業してからの進路を就職と決めている子どもは
少しでも働く経験をしておいた方が良いでしょう。

バイトだったら短期間で辞めても大丈夫ですが、
もし正社員として就職して仕事が合わないという場合には
辞めてしまうと次の正社員の仕事に就ける可能性が一気に下がります。

子どもが通う高校は進学する子も多く、学校側は積極的にアルバイトを
推奨している訳ではありません。

できればアルバイトよりも部活動に参加するようにと言われるみたいです。

部活が楽しいという子どもは参加したら良いと思いますが、
特にやりたい部活がある訳でもないという場合もあるでしょう。

そんな時は無理に部活動に参加せずにアルバイトをするというのはアリだと思っています。

最後に

私個人の考えですが、勉強ができることと仕事ができることは違うと思っています。

社会に出た時には『仕事ができること』は生きていくには重要なスキルだと思っています。

仕事ができるということは
業務内容を覚えることから、職場の人間関係を構築するなど
仕事を続けていく上で必要なこと全て含めてだと思っています。

発達障害グレーゾーンを持っている人は
自分の気持ちを伝えることが苦手だったりすぐに諦めてしまう場合もあります。

また、頑張っていることが伝わりにくいケースもあるでしょう。

長期的に続けることで業務を覚えられるという人も多く
短期的には誤解を受けることもあります。

発達障害グレーゾーンの子どもは定型発達の子どもに比べると
理解力も低く、覚えることも遅いことが多いと思っています。

将来的に自立をしてもらいたいと考えると
早くから社会というものを体験する必要があると思っています。

言い方はよくありませんが、アルバイトの場合は
合わなかったらすぐに辞めても良いと思っていますが、
長く続けて仕事をすることを考えるとやはり
『正社員』で働くということは魅力があります。

一度仕事を辞めてしまうと
次に正社員として採用される確率はぐっと下がると思っています。

発達障害グレーゾーンの子どもは
即戦力としてすぐに活躍できる可能性が少ない子どもの方が多いと感じるので
最初に正社員として採用されることが大事だと思っています。

発達障害グレーゾーンの子どもは真面目な子が多いので
時間をかけてしっかりとコツコツと積み上げることが
武器になる人も多いでしょう。

そのために、高校生の間に
いくつかのアルバイトを経験してみたり
長く働くことが思っているよりも大変だということなどを
体験していると就職先を決める時に役立つと思っています。

我が家の子どもがアルバイトに行くようになって思ったことを簡単にまとめました。

参考になれば良いなと思います。

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