発達障害グレーゾーンの子どもに習い事はさせた方が良い?

発達障害グレーゾーン
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発達障害を持っている子どもに『習い事』をさせるのはどうでしょうか。

賛否両論があると思いますが、
推進派としての意見をまとめてみました。

我が家の子どもは数年前に『広汎性発達障害(発達障害グレーゾーン)』という
診断を病院で受けました。

長時間かかる検査を受け、子ども自身も専門の先生に診てもらった結果です。

発達障害では『高機能自閉症』『ADHD』『アスペルガー』『ASD』のように
具体的な診断名がつくことで行政の支援を受けられるようですが
我が家の子どもたちにはその診断はつきまえんでした。

その話をすれば、『軽いってことだからいいじゃん』と
言う人がとても多いです。

確かに軽いと思われる部分があることは確かだと思いますが
その反面、誰からも支援を得ることができません。

つまり、自分たちで何とかするしかないのです。

通院していた頃に言われましたが、
『定型発達の子どもたちの差が今の時点でもありますが、それは成長するとともに差は広がります』

それはかなりのショックでした。

当時はただショックだったというだけですが、
それは年々、実感していくことになります。

差が広がるということは、成長すればするほど、『生きづらくなること』なんです。

その話を聞いていたこともあり、
子どもにはいろいろなことを経験させておいた方が良いのではないかと思ったのです。

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発達障害グレーゾーンの子どもに習い事はさせた方が良い?

私は断然、子どもには習い事をさせること推進派です。

苦手なことが多いため、
子どもが多きくなればなるほど、同級生との差が開くということは
『できない』ことに焦点を当てれば、『自己肯定感が低くなる可能性が高い』と思っていました。

そこで、何か一つでも『得意』なことを作ろうと思ったのです。

子どもが興味を持ったこともあり、『スイミングスクール』に通わせることにしました。

しかし、子どもは顔を水につけることすらできなかったのです。

スイミングを始めた頃、小柄な我が家の子どもでしたが
その子どもと比べても周りの子どもは一回りも小さな子どもたちばかりでした。

不安しかない状況でのスタートでした。

習い始めると顔を水につけられないから
なかなか進級もできず同じ級に何か月もいました。

スイミングスクールに入会した時、子どもは6歳でした。
周囲は3~4歳くらいの子が多かったです。

卒業までは難しいかと思いながらも
続けて見ようと思って様子を見ていました。

半年くらいすると、潜ったりするのが上手にできるようになりました。

小さな子どもにも上手に教えてくれる先生だったようで
我が家の子どもも少しずつできることが増えていました。

相変わらず周囲は小さな子どもばかりで
進級スピードも遅かったので抜かされることもありました。

通い始めて1年くらい過ぎた頃から
急激に理解ができるようになったみたいで
我が家の子どもも進級スピードがあがり、小さい子が多いクラスから
小学生が多い級へと進みました。

それからも時間をかけて少しずつ進級しました。

後から入ってきた我が子よりも学年が下の子に抜かされていくことも何度もありましたが、
あまり周囲に感心を持たない子どものため気にすることはなかったようです。

最終的には6年半ほどかかり、小学校6年生の後半で四泳法ができるようになり
中学校に入る少し前に何とか『卒業』することができました。

私が見ている限りですが、卒業までは早い子で3年くらいで
遅い子でも5年くらいの子が多いようでした。

我が家の子どもは6年半かかったので
習い始めの年齢から考えるとかなり時間がかかったように思います。

それでも続けていくことで本当に少しずつですが進んでいたのです。

卒業間近の頃には、泳ぎも安定してキレイになっていました。

クロールを習っているあたりでは泳いでる姿は本当に『溺れている?』と思うほど
ひどい泳ぎでしたが、最後の方ではしっかりと泳げるようになっていました。

泳げるから何か得な事があるかって言うと特にはありません。

ただ、何か一つをやり遂げたという証明にはなると思っています。

卒業する時には卒業認定書と卒業の年月が入った盾をもらいました。

我が家の子どもは同級生と比べて何か秀でたものがありません。
小学校で賞状をもらったことはありません。

そのためスイミングスクールからもらった1枚の賞状がとても嬉しかったようです。

全くできなかったことを続けることで
できるようになったという経験は子どもには大切な体験となっています。

そのことを認めてもらえるというのは一つの自信になったと思います。

時間もかかりましたし、なかなか進級できないため
悔しい思いもしていると思います。

何年も後に入った同級生に抜かされたこともあります。

それでも最後まで続けることの大事さも学べました。

発達障害グレーゾーンの子どもに与える習い事のメリット

我が家の子どもはこのように時間がかかりましたが
一つのことを最後までやり遂げることができたことが自信になりました。

習い事にもよると思いますが、
目標を持って続けることができれば、強みになると思っています。

そこまで到達するには時間も費用もかかりましたが、
子どもにとってプラスになったと思えば
通わせて良かったなと思っています。

たった一つでも『成功体験』を持っていることで
子どもは次もチャレンジしてみようと思えるものです。

子どもが心も健康であるには
『生き生きとできる環境』があることは大事だと思います。

上手くいかなくても、何かにチャレンジして続けてみるというのは
大切だと感じています。

最後に

スイミングスクールはスタートが遅かったのですが、
我が家の子どもにとっては良いタイミングだったと思います。

もっと早くスタートしていても先生の言っていることが
理解できなかったと思うので時間ももっと必要だったかもしれません。

子どもにとって良いタイミングはやはり『子ども本人が興味を持った時』だと思いますので
何か少しでもやってみたいなと思うことがある場合には
失敗しても上手くいかなくても良いから挑戦してみるという姿勢は大事だと思います。

我が子の場合には他にはそれほどの成功体験を持ってないため
今でもスイミングスクールを卒業まで続けたというのは
続けること、やり遂げることへの自信となっています。

その後は、高校受験などもありましたが、
本人の望む結果を得ることができています。

周囲の同級生と比べると劣るところばかりですが、
あまり周囲を気にしない性格もあり、自分の目標を定めることで
まっすぐに進めるようになったと思っています。

他人と比べるのではなく、自分自身の進んだ軌跡をしっかりと信じてきた結果なのかもしれません。

子どもが習い事をすることは親の負担も大きいため
躊躇してしまいがちですが、良い点もありますので
チャレンジできる環境があれば、ぜひ挑戦してみて下さい。

どのような結果になっても子どもにはプラスになることでしょう。

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