発達障害グレーゾーンの子どもは『物を管理すること』が苦手な子が多いです。
学校に通っている子どもたちは意外とたくさんの物を持っています。
教科書やノート、ワーク、資料集、筆箱、習字セットや裁縫セット
絵具セットや体操服など。
学校に通っているというだけで
かなりたくさんの物を管理していかなければならない環境にいます。
実際のところ、上手に管理できているという子どもは少ないのではないでしょうか。
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発達障害グレーゾーン中学生にっぴたりな物の管理方法は?
発達障害グレーゾーンの子どもは物を管理することが苦手だということが多いように思います。
特に学校で使う物は多種多様で管理も難しいものが多いから
余計に上手く管理できず、忘れ物をしてしまったり
どこにあるか分からなくなってしまいがちです。
小学生の頃は、どこに何を置いておくか決まっていることも多いため
先生の指示が理解できればそれほど困ることは少ないと思います。
中学生になれば、そこまで細かく先生から指示はありません。
そのため、子どもの性格が物の管理に大きく影響が出てしまいます。
ロッカーがぐちゃぐちゃになっていたり、
自分の部屋が散らかっている場合、
忘れ物が増えてしまったり、提出物や必要なプリントなどをなくしてしまう子も多いです。
頭ごなしに『ちゃんとしなさい』と注意だけしても意味がありません。
子どもだって分かっているけれども上手くできないから
忘れ物したり、物をなくしてしまうのです。
子どもができるような環境を整える必要があります。
子どもが物を上手く管理できるようにする方法についてまとめてみました。
学校で使う物は一か所にまとめてできるだけ見えるように置く
収納上手な人は、見えなくてもどこに何があるか分かっているので
少し見えにくい場所に収納していてもすぐに分かるそうですが、
発達障害グレーゾーンの子どもは『見えない』物はすぐに見つけられません。
(個人差はあります)
すぐ近くにあるのに見つけられないということが多々あります。
見えないと見つけられない可能性が高いため
よく使うものは必ず見える場所に置きます。
日常的によく使うもの
・教科書
・ノート
・ワーク
・筆記用具など
視界に入る場所に、何がどこにあるか分かるように本棚などに並べるのがベストです。
書道セットや絵具セットなどたまにしか使わない道具も
全て見える場所に置くのはスペース的にも難しい場合が多いと思います。
学校でたまに使うものをまとめて保管しておきましょう。
ここを探したらあるというように探す場所を1か所にするのがベストです。
探す場所がはっきりと分かっていれば見えなくても大丈夫です。
できるだけ物を減らす
子どもの持ち物は種類が多いため、管理するのは難しいです。
学校で使う物以外にもおもちゃや本などもあります。
子どものおもちゃは小さくて細かい物もたくさんあります。
中学生になれば、使うおもちゃもぐっと減ってくると思います。
逆に部活で使うものや趣味のものなどが増えてくる時期です。
子どもの部屋には、たくさんの種類の物が増えてくるので
意識して使わない物を減らすことが大事です。
物を減らしたいと思っても
なかなか減らせない時は、大事に保管する物をまとめた
保管ボックスを作っても良いでしょう。
何でもかんでも捨てれば良いという訳ではありません。
子どもが大事にしている物は保管して
使わなくなったモノや不要になった物などは早めに処分していきましょう。
単純に物を減らせば管理は楽になりますが、
子どもが捨てたくないと言っている物までを無理に捨てる必要はありません。
自分で片付けをさせる
子どもがちゃんと物を管理できるようになるために一番大事なことは
『自分で片付けをする』ことです。
人が片づけた場所は、意外と使いにくいことが多いです。
特にこだわりが強い子どもの場合は
自分のルールができてしまっていることも多いため
一般的な収納などでは上手く管理できない時もあります。
自分の部屋は自分で片づける
当たり前のことですが、
物を管理するにも自分で片づけた方が行方不明になりにくいものです。
また、実際に生活しているうちに
自分なりの片づけ方もできてくると思いますので
子ども本人がどこに何があるのかを把握しておいた方が
忘れ物やなくすことが減ると思います。
発達障害を持つ子どもの場合、できないから諦めてしまうということも
あるかもしれませんが、少しずつ何度も練習することで
できるようになることもたくさんあります。
完璧にできるようになる必要はありません。
子ども自身がリラックスできて快適に過ごせる部屋を作るためには
子ども本人が部屋を片付けてキレイにするという意識を持った方が楽で早いのです。
最後に
発達障害グレーゾーンの子どもはサポートをしてもらえる機会があまりありません。
学校で苦手なことやできないことがあっても
自分から助けを求めない限りは特別に目をかけてもらえることがありません。
できてないことに対してアドバイスをもらおうという考えがない場合も
多いため、できないなら『ま、仕方ないか。ま、いいか』という気持ちになることも多いです。
物の管理にしても
学校の先生から整理整頓の話は小学生の頃から聞いていても
実際にどうやったらもっと楽に管理できるだろうかと考えるまでに至らないことが多いため
何となくで過ぎていっていると思います。
学校では必要な物以外を持って行くことがないため
上手に物を管理することができなくても
そんなに困ることはないと思います。
家は学校とは違って
もっとたくさんの物があります。
物が行方不明になるのは学校よりも家の方が
圧倒的に多いです。
たくさんの種類の物がある自分の部屋を
きれいに保つことが出来て、必要な物がすぐに探し出せる場所にできれば
それはきっと将来も役立つこと間違いありません。
物を探している時間ってもったいないですよね。
更に、焦って探している時に限って
必要な物が出てこないということもあるため
使いたい時に使いたい物がどこにあるかすぐに分かる状態にできれば
探し物のストレスもぐっと減るのでメンタル面でも良い影響があることでしょう。
物と上手く付き合う方法が身に付いたら
いろいろな場面で応用が効くので
子ども本人がある程度、管理ができるようになっておくと良いと思います。
自分の物を管理できるようになると『忘れ物』はぐっと減ってきます。
可能であれば、学校の準備などは前日にしておき
当日の朝に再度確認するような習慣を身に付けられると更に良いでしょう。
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