発達障害グレーゾーンと一言で表現しても
いろいろな個性を持つ子どもたちがいます。
友だちや他人とコミュニケーションを取るのが苦痛ではない子どももいますし、
ストレスを感じるほど苦痛だという子どももいます。
苦痛を感じていなくても、
本人が思っているほど上手くコミュニケーションが取れてない場合もあります。
いわゆる一方通行のコミュニケーションです。
本人は仲良しと思っていても
実は相手側はそう思ってない場合もあります。
おしゃべりは好きだけれども
同級生や友だちと上手く意思疎通ができているのかというと
ちょっと上手くいってない場合もあります。
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発達障害グレーゾーンの中学生がコミュニケーションで困った時はどんなサポートができる?
タイプ別に対応策を考えるのが良いです。
まずは子どもがどのようなタイプでどういうコミュニケーションを取るかを知る必要があります。
コミュニケーション苦手タイプ
同級生や友だちの友だちなど話をする機会が多い場合は、
共通の話題などから話をすることができると思います。
毎日、顔を合わせる同級生や先生でしたら
少しずつ信頼関係を築いて、仲良くなることができます。
積極的にコミュニケーションを取る必要はありませんが、
あいさつをしたり、ちょっとした話をする意識をするだけでも
充分なコミュニケーションを取り、信頼できる関係までつなげることができます。
そういうことを子どもにも伝えるようにします。
一気に仲良くなる必要はないので
時間をかけて良い関係を作ることを意識させると良いです。
コミュニケーションは苦手ではないけど上手くないタイプ
コミュニケーションを取ることが怖くなくて、
おしゃべり好きな子どもに多いのですが、
相手の気持ちを気に留めずに、自分の言いたい事だけを
好きなだけしゃべる子どもがいます。
その場合、問題になるのは
良い関係を継続することが難しいところです。
こちら側は仲良しだと思っていても
相手側はただ一方的に話し込まれているだけに思っているケースがあるからです。
最初は親しみやすく、話しやすい印象を持ってもらえるのですが、
同級生や友だちの話をきちんと聞いたり、
相手の気持ちを考えることをしないと
いつの間にか離れてしまいます。
一時的には一緒に過ごしたり遊んだりするのですが、
長く良い関係が続かなくなってしまいます。
人の気持ちを考える習慣を身に付ける
誰でもコミュニケーション力を身に付ける必要があると思いますが、
発達障害グレーゾーンの子どもの場合は、
特に『人の気持ちを考える』という視点がごっそりと抜け落ちていることがあります。
自分の気持ちだけを出して、
他人がどう思っていようが関係ないという態度を取る場合があります。
人の立場になって考えるということ自体が理解できない子どももいます。
どのように人の気持ちを考える力を見つけたら良いのでしょうか。
『映画を観る』のがおススメです。
小説を読むのもとても良いのですが、
本を読むのが苦手な場合、文字だけでは気持ちが入りにくいことも多いので
『映画』が良いです。
毎週、放映されるドラマだと前回までのストーリーを忘れてしまったりしますので
一度で最後まで観ることができる映画の方が良いです。
子ども本人がもし、その映画を気に入った場合は
繰り返し何度も見せます。
何度も観ることで、一度目では気づかなかった部分など
細かいところにも気が向くようになります。
それを繰り返すことで
登場人物の気持ちを考えることができるようになります。
更にできることなら小説などのノベライズ版も読んでみると
登場人物の気持ちに入り込むことができます。
気に入った作品をいくつかそのように見ることで
すぐに身に付くわけではありませんが、
自然と人の立場とか人の考え方にはいろいろあるということを
理解するようになります。
コミュニケーションが上手く取れなくてもOK
失敗を恐れるタイプの子どもの場合、
うまくコミュニケーションが取れなかった怖いし、恥ずかしいと
思ってしまって最初からガチガチになってしまったり、
最初からあきらめてしまうケースもあります。
怖がりさんの子どもの場合は、
『上手くいかなくても、上手に話ができなくてもOK』ということを
事前に伝えておくと良いです。
極端な例えですが、仮に友だちを作れなくても
他人とコミュニケーションが上手く取れなくても人間としての価値はあるんだということを
伝えておきましょう。
そんなこと当たり前って思うかもしれませんが、
発達障害グレーゾーンの子どもにとっては
失敗も怖いですし、上手くいかなかった場合、
自分そのものの存在価値がないのではないかと思うほど
思い詰めてしまう場合も考えられます。
できなくても大丈夫。でも上手く友だちと付き合えたら楽しいということを
知ってもらうくらいのつもりでいたら良いですね。
最後に
コミュニケーションが取れなくて困った経験があるという人は
意外とたくさんいるものです。
他人は自分とは違いますし、
思ったようには進まないものです。
上手くいかなかった過去も経験として
次に活かすことができれば、今後につながりますよね。
子どもにも伝え方や人の気持ちの考え方を少しずつ身に付けられるように
家族も工夫をしてみましょう。
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