発達障害グレーゾーン中学生には空気が読めないので説明が必要です。

発達障害グレーゾーン
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発達障害グレーゾーンの中学生の頭の中はどうなっているのか
たまに不思議に思うことがあります。

当然の事ですが、
障害があるとかないとか関係なく他人の頭の中を覗くことはできませんが
普段から見ていると不思議に思うことが多々あるのです。

日々の行動や言動には流れがあると思っています。

友だちとの会話の中にも流れがあり
その流れに沿って前後から推測をしたり、予測をすると思います。

よく言われる表現としては
『行間を読む』とか『世間一般の常識』という
どこにも書いてないし誰も言ってないけれども
たいていの人は周囲の人の言動や行動から予測をして
誰もがそれが当たり前だと思っているだろうという
勝手な推測も含まれているような内容の事です。

『わざわざ言わなくても分かるだろう』的なことです。

発達障害グレーゾーンの子どもの多くはそれが理解できません。

彼らの言い分は『誰もそんなこと言ってないから分からない』ということです。

実際、誰も何も言ってないことが多いんですよね。

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発達障害グレーゾーン中学生には何に関しても一つずつ説明が必要です。

発達障害があってもなくもて『察する』ことが苦手という人はいますし、
意味が分からないと思っている人もたくさんいます。

空気を読むとか推測して察するというのは
発達障害グレーゾーンの子どもにとっては概念として理解が難しいようなのです。

それは一般常識だから言わなくても分かるだろうなんて言われてしまえば
超絶に反抗すると思います。

『は?意味わかんねー』という感じの反応が出る場合が多いでしょう。

何となく分かるだろうでは全く通用しません。

それは本当に意味が分からないからなんです。

若い年代の子ども同士の場合、意味分からないで通用することが多いようですが、
高校や大学に進学したり、社会に出た時にはこのような風潮は接する人の年代が上がれば上がるほど
残っているしそれが当たり前だと思っている感じはあると思います。

学生の間や、友だち同士のやり取りにはさほど困ることはないと思いますが、
アルバイトをしたり、仕事に就いた時には困る可能性があります。

そんな具体的なことを教えてくれる人がいないからです。

空気を読めない、状況を察することができないことが続くと
簡単に『使えない奴』というレッテルを貼られて放置される可能性が高いです。

大人になってから大人が教え込むのはかなり難しいし時間がかかるので
子どものうちに何がどうなってそういう流れになるのかを教えてあげると良いと思います。

教えたことが意図も含めてきちんと伝わるかどうかは
子どもの個性にもよるのですが、ある程度は理解できるようになると思います。

空気を読む

子どもが小さい頃に聞いてみた事がありますが、
どういう意味なのか分かる?って質問すると答えはもちろんのこと
『空気なんて読めるの?』でした。

空気なんて見えないものを読むなんて無理って言われました。

見えないことを推測するのだから見ることはできないという説明からスタートしたのですが
数年ほどかかったと思います。

今でもしっかりと理解しているというよりも
何となくで意味を掴んでいる様子です。

行間を読む

国語のテストのようですが、我が家の子どもたちは国語が一番の苦手科目です。

書いてないことを読むことはできないそうです。

作者がどのように考えているか?という問題があれば回答には
『作者に聞け』と書くような子どもですからね・・・。

『人が考えていることなんて分からない』というのが答えだと思っています。

前後の文章から想像してみるというのはとても苦手みたいですね。

行間は補足してあげないと分からないみたいです。

中学生くらいまでの国語の文章だったらある程度親でも分かる部分があると思いますので
少しだけ行間を補足してそこからは子どもに考えさせてみましょう。

私は小学校の国語までは教科書を読んである程度教えていました。
中学生になると文章が難しいので分かる部分をちょこっとだけヒントとして教えていました。

言わなくても分かるだろう

言わないと分かりません。
子どもと話す時には一つずつ理由から説明しています。

それを何度も繰り返しているうちに子どもは学習します。

発達障害グレーゾーンの子どもはいろいろな出来事や今までのことから
学習して覚えることができます。

感覚として理解するのではなく、こういう時にはこうするのが良いらしいということを
流れとして覚えることで次に同じようなことが起こった時に対応することができるようになります。

たくさんの事例を覚えておくとスムーズに対応ができますが、
初めての現象に出合うと分からないためフリーズすることがあります。

一緒に映画やドラマを見たり、本を読んで
気になるシーンについて聞いてみて分かってなさそうだったら
流れを説明してあげるとなぜそうなったのかということを理解することができます。

自力ではなかなかそこまではたどり着けないことが多いです。

一から十まで説明が必要

学校や新人研修、職場の上司からこのような言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

多くの発達障害グレーゾーンの子どもは
『一から十まで説明が必要』ではなく『一から十までをかみ砕いての説明が必要』になります。

言葉を途中で省略すれば、その省略した部分も分かりませんし、
簡単に一から十までを説明してもさくっと理解できない場合が多いです。

かみ砕いて一から十までを百ぐらいまで細かく説明すれば分かるくらいに思っていると
親としてイライラすることは少しだけ減ると思います。

脳の構造として理解できない部分があると聞いたことがあります
(その話を聞いたのは子どもが診断を受けた頃なので今の常識とは違う可能性があります)

話をする年代が違うと会話が成り立たないことがある

中学生や高校生の場合、学校の先生がこれに当たります。

先生が話している内容が理解できないのです。

言葉を省略したり、簡潔に話すことで
伝わる人には最小限の説明で伝わるのですが、
細かいことを一つ一つ丁寧に話さないと分からない発達障害グレーゾーンの子どもにとっては
先生が話していることが理解できないのです。

学校や部活動での集合時間が朝の9時だとすれば
9時ちょうどにそこに着けばよいと思います。

『5分前行動は一般常識だろう』と言われても
そんな一般常識、誰がいつ教えてくれたんだ?って頭の中では『???』だらけになってしまい
分からなかった部分に焦点が当たり、先生が何を言いたいのかを理解しないままになってしまいます。
そして『聞いてるのか?』と再度怒られることにつながるのです。

集合時間の10分前くらいにはそこに着いている方が良いということを
説明しておく必要があります。

一度、そういうもんだということを理解すれば
毎回説明する必要はなくなります。

学習して覚えることはできますが、臨機応変に対応するのは苦手です。

学校のテストでも公式どおりの問題はできるけれども応用が苦手な子どもも多いです。

応用はしっかりと理解しているからこそできる高度な技ですからね。

分からなかったら聞くという習慣を身に付ける

空気が読めない、行間が読めない、何となく理解はしない
言わないと分からないという特徴を持つ子どもには
早くから対策を取る必要があります。

一番手っ取り早くて簡単なのは
『子ども自身が分からない時には人に聞くという習慣を身に付けること』です。

いつまでも親がフォローしたりサポートはできません。

子ども自身が自立して生きていけるように手助けをすることはできます。

その中でも一番大事なのは
『分からない時に分からないと言えて、誰かに聞くことができること』だと思っています。

昨今、他人には無関心な時代だと言われています
困っているなと思った時に手を差し伸べてくれる人は少なくなっていると思います。

ですが、『困っている。助けて欲しい』と声を上げることで
サポートを得られる機会は増えていると思っています。

子どもが困っているということを誰かに伝えられたら
何かしらアドバイスをくれる人はたくさんいます。

恥ずかしいとか格好悪いとか関係ありませんので
『分からない』ということをきちんと伝えられる人になっておくと本当に困る前に
子ども自身が何とかできるようになると思います。

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