発達障害グレーゾーン中学生の子どもたちは
中学生になった時点ですでに『失敗する』ことに対しての恐怖心を持っている子が多いです。
明確に発達障害と診断されることがないため
見過ごされがちなので、定型発達の子どもたちと一緒に
普通学級にいることがほとんどだと思います。
覚えることが苦手だったり、
勉強のペースについていけなかったり、
手先が不器用だったりと
みんなで何かをすることがあっても
なかなかできないことが多いという経験をしていることが多いです。
そういう経験が多いと、中学生になる頃には
自分に自信がなかったり、極度に失敗を恐れて
何かにチャレンジすることができないことも増えてきます。
どのような対策が有効でしょうか。
発達障害グレーゾーン中学生は失敗や間違いが怖い?親はどうしたら良い?
子どもの性格による部分も大きいところですが、
『できないことに挑戦するのが苦手』『失敗』『間違える』ということに対して
怖いと思っていることがあります。
全く気にしない子どももいますが、
繊細な心の持ち主もいます。
いろいろなことが気になる子どもの場合は
失敗することや間違えることが『恥ずかしくて怖い』と感じていることがあります。
子どもは悪気なく、人の失敗や間違えた事をからかったり笑ったりします。
笑われると自分自身全てにおいて笑われたのではないかと思う場合もあります。
(子どもの場合、いきなり全てを否定するようなことを言う子はほとんどいないと思います)
だからと言ってバカにしているということでもない場合もありますし、
仲が良いからこそネタにする程度の感覚の場合もあります。
ですが、受け取る側の気持ち次第では自信もなくしてしまいます。
繊細でいろいろなことが気になる子どもにはどのような対応をしたら良いのでしょうか。
学校は失敗や間違える場所
親の実体験や失敗談を話してみても良いですね。
まずは失敗することや間違えることは恥ずかしいことではないということを知ってもらう必要があります。
仮に失敗したり、何かを間違えた時に同級生に笑われることがあったとしても
それは恥ずかしいことではありません。
子どもが間違えた事を話してきた時、親からは
『良い経験したね』
『次につながるね』という
子どもが言われてほっとするような言葉をかけてあげると良いでしょう。
特に学校生活では間違えて覚えるための場所くらいに思えるようになれば
精神的にも安定してくると思います。
失敗しても大丈夫
一生懸命に頑張ったけれども、失敗することもあります。
そんな時には落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
子どもが頑張ったのに上手くいかなかった時は
『頑張ったのに思ったようにできなくて残念だったね』というように
子どものその時の気持ちに寄り添ってあげます。
それから次に
『失敗しても大丈夫』と伝えましょう
何度か声掛けしてもなかなか子どもの気持ちが落ち着かない時もあるかもしれませんが、
それでも何度も同じように声をかけてあげます。
何度も失敗して成功するまで試す
失敗ばかりだとどれだけ子どもの気持ちに沿った言葉をかけても
なかなか自信はつきませんし、どんどん委縮してしまう可能性もあります。
できないことが多いと、まるで子ども本人が全てにおいて
ダメなんじゃなかと感じることもあるようです。
もちろん、そんなことはないということは
親はいろいろな経験をしているので知っていると思います。
そうではないということも含めて、表現方法を変えながら
何度も伝えるのが必要です。
そして根気強く、何度も失敗しても良いから続けることを勧めます。
子どもの恐怖心を減らすために大事なのは『成功体験』を積み重ねることです。
頑張って練習したり勉強した結果が出た時は嬉しいですよね。
小さな成功体験をたくさん子どもに経験させましょう。
ちょっとしたことでも良いので
子ども自身が嬉しいと思う回数を増やします。
最後に
失敗することが怖いと思っている子どもは『成功体験』が少ないことが多いです。
どうせうまくいかない、何をやってもできないという思い込みが
何かにチャレンジする前に出てきてしまうのです。
失敗しても、上手くいかなくてもチャレンジすることは良いことだということだけでは
子どもはなかなか動けるようになりません。
上手くできなかったことも繰り返しやってみることで
『自分だって出来るんだ』という自信がついたら
新しいことにチャレンジすることも、苦手なことや出来なかったことに挑戦することも
増えてくると思います。
失敗や間違えない人はいません。
子どもにとっては目の前の一つ一つがとても大きな出来事になってしまいますが、
過ぎ去った親から見たら、ちょっとした失敗や間違えはカワイイものです。
時期が過ぎれば大失敗ですら笑い話にすることができるように
人生では失敗はたくさんあるものだということも
少しずつ子どもに話してあげると良いのではないでしょうか。
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