発達障害グレーゾーン中学生の子どもを高校に進学させるために親ができることは?

発達障害グレーゾーン
スポンサーリンク

現在、高校への進学率はとても高くなっています。
義務教育は中学校までですが、何か理由がない限り
ほとんどの子どもが高校に進学していると思われます。

それほど高校に進学するのは普通になっています。

では、発達障害グレーゾーンの子どもの場合はどうでしょうか。

こちらも同じようにかなりの進学率だと思われます。

発達障害グレーゾーンの子どもは定型発達の子どもたちと
同じ扱いをされることが多いため、
成績が悪くてもあくまでも本人の努力不足や勉強が嫌いなだけと
周囲から見られることがあります。

よほどの事情がない限り
同じように高校に進学することを前提とされることがほとんどです。

実際、中卒での就業率はかなり低く
仮に中卒で就職しても正社員での雇用は難しいと言われています。

子どもの将来のことを考えると少しでも条件の良い就職をして欲しいですし、
長く続けられる職場を見つけたいものです。

そうなると高校進学を選ぶことが現実的だと判断されることが多いでしょう。

スポンサーリンク

発達障害グレーゾーン中学生の子どもを高校に進学させるために親ができることは?

どういう高校を選んだら良いかというのは
本人の資質によるものなので一概には言えませんが、
現在の高校の制度を考えると

ある程度の学力を身に付ける必要があることだけは確かだと思っています。

例えば、定員割れしている高校だったら入学できるのではないかと
思ってしまいますが、私立公立に関わらず、点数によって足切りするという
制度を取っている高校がかなり多いのです。

定員割れしているからと言っても受けた中学生を全員合格にはしないということです。

その高校の最低ラインの点数を取らなければ
定員が割れていても不合格になることが推測されるということになります。

少子化の影響を受け、高校の数も減っていますし、
定員を減らしている学校も増えています。

実際に、私が住んでいる地域も公立高校の定員がどんどん減っています。

そして、やはり聞こえてくるのです

定員割れしても点数が低いと落ちるという話が・・・。

そうなると発達障害グレーゾーンの子どもは特別扱いはされません。
定型発達の子どもたちと同じように入試を受けることになります。

同じ土俵での入試です。
どうやらグレーゾーンだけでなく診断を受けている
発達障害の子どもたちも同じようです。

行政に相談しても有効な回答を得られることは少なく
結果としては親が何とかするしかないのです。

何が一番手っ取り早いかというと

子どもを高校に合格できる学力を身に付けることと
高校に通えるように段取りすることです。

この2つです。

通える範囲の高校に合格できるように学力をつけること。

そして、高校は中学校までの義務教育とは違うため、
自己責任ということになってくるので
子どもが高校生活を送れるようにメンタル面も含めて
通うために必要なスキルを身に付けることです。

できるだけ早い時期からテストの点数を上げていくために
学力を上げると良いです。

学力がある程度あれば、受験する高校の選択肢が増えます。
選択肢が増えるということはある程度、子どもの希望する高校を選ぶことができます。

高校は選ぶ学校によって、
かなり大きく変わってきます。

そのため、志望校選びはとても重要になります。

しかし学力が低い場合は、選択肢が少なくなるため
希望する内容の高校を選ぶことができなくなる可能性があります。

少しでも選択肢は多い方が良いと思います。

★関連記事★
発達障害グレーゾーン中学生の子どもが勉強に困っている時はどうしたら良い?

そして次に通うために必要なスキルを身に付けることですが、
中学校までのように近くない場合が想定される点と
高校の方が中学校よりも規模が大きい場合が多いところ。
今までとは違う地域の子どもたちも通うことから雰囲気はがらっと変わります。

通学時間が増えたり、公共交通機関の利用時間が長くなることを考えると
志望校を決める前にはバスや電車などにある程度の時間乗ることができるか。
もし間違えたり、困った時に対応できるかということなど
細かいことも考えておいた方が良いでしょう。

今まで仲良かった友だちとも別の学校に進学することも考えられるので
ある程度は本人ができるようにしておいた方が、ストレスも軽減されると思います。

必要なスキル
・分からない時は誰かに聞いて教えてもらう

これが一番大事だと思っています。

自分が困った時に、困っている様子が分からなければ
周囲も困っていることに気づきませんし、
新しい環境の中では戸惑っている子どもはたくさんいます。
先生だってまだ生徒それぞれを理解していませんから
何も言わなければ困っていることに気づきません。

ですから子ども本人が困っていると思った時に、
誰かに聞いて教えてもらうことができるようにしておくことが必要だと思います。

人に聞くことに慣れている人は抵抗なく
分からないこを聞くことができますが、
初対面だったり、外出先だったりすると
まず誰に聞いていいかも分かりません。

子どもたちはスマホを持っている子が多いので
調べて分かることであれば、検索するのも一つの方法ですが、
知っている人に聞いた方が手っ取り早いことも多いものです。

誰かに自分が知らないことや分からないことを聞く練習をしておくと良いと思います。

分からなかったら聞いてねと子どもに伝えるだけでは
いきなりは出来ない可能性が高いので
中学生の間に、聞くという練習をしておくと良いと思います。

子どもと一緒にお店に何かを買いに行った時に
取り扱いがあるか分からない物が欲しいとしたら
親が聞くのではなく、子どもに聞きに行かせます。
何度か練習をしていくうちに、どうやって聞いたら求めている答えがもらえるのか
どのように聞いたらスムーズに話ができるかを子どもは勝手に学びます。

最初の内は、近くにいて子どもが聞きたいことが上手く店員さんに
伝わらなさそうだったら助け舟を出しましょう。
店員さんは忙しい場合が多いのであまり時間を取らせてしまうのもよくありませんので。

すぐにできるようになりますが、
聞いたことがなくて一人でいる時に聞かなければならない状況になると
パニックになって頭が真っ白でフリーズしてしまうことも考えられます。
中学校からの友だちとか知っている人が近くにいる場合は大丈夫でしょうが、
いつもそうだとは限りません。

発達障害グレーゾーンの子どもが一人で問題を解決するためには
『誰かに聞く』ということは大事なので少しずつ練習してみると良いです。

★関連記事★
発達障害グレーゾーン中学生には日常生活のフォローが必要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました