子どもにお金の使い方や管理方法を教えて身に付けさせておくのは
必要なことですが、学校ではなかなか教えてくれないものです。
家庭にお任せというのが現状だと思います。
そもそも経済感覚というのは各家庭によって違うものなので
同じように学校で教育するのは難しいことですよね。
お金の使い方や管理については
大人になってからはなかなか変えることが難しいと言われています。
では子どものうちからどのように教えるのが良いのでしょうか。
絶対にこの方法というのは見つけるのが難しいです。
そんなお金の使い方について
発達障害グレーゾーンを持っている子どもに教えるのは
どのようなタイミングでどうやって教えて身に付けさせると良いのか悩むところです。
我が家で実践してみた方法をご紹介します。
この方法が絶対ではありませんが、一応高校生になった現在では
お金の管理が自分である程度できるようはなりました。
参考になればと思っています。
発達障害グレーゾーンの子どもにお金の管理と使い方身に付けさせる方法は?
小学校低学年の頃に子どもは広汎性発達障害(発達障害グレーゾーン)と診断を受けました
(現在では自閉症スペクトラム、自閉症スペクトラム障害と言われてるみたいです)
苦手なことが多く、周囲にあまり関心もありません。
そして先のことを予測することもできません。
そのため小学校に入学してから数年間はとても大変な時期でした。
将来のことを考えると何でも早めに練習をスタートした方が良いのかもしれないと
考えていた時期でした。
そこで将来絶対に必要になる『お金』に関することを早くから教える必要が
あるのではないかと思っていました。
我が家で実際にやってみた方法を時系列でご紹介します。
小学校低学年
毎月のお小遣いをスタートしました。
自分で買いたい物を買うことを練習し始めました。
毎月ということが理解できなかったようで
小遣いを渡すと一週間以内に全額使い果たすようになりました。
何度か教えてみましたが、なかなか分からなかったようで
使わなかった分を残して貯めるという概念はありませんでした。
小学校中学年
金額を少しアップしてみましたが、相変わらず一週間から10日以内には
全額を使い切っていました。
そして、前借りを要求してくるようになりました。
欲しいものの金額が大きくなってきたので
足りない時は翌月分を前借りしました。
欲しいものを買える金額を貯めてから買うということを
何度も教えてみましたが、欲しいという気持ちを我慢ができないようでした。
あまり進展がなかったので
普段の小遣いとは別の日に
『その日の小遣い』を渡して計算する練習をしました。
その日の小遣いは少し遠出する時のみ準備して
別の財布に入れて渡しました。
電車やバスなどを利用する遠出をして
帰りの交通費を計算し残して使う練習です。
何度かやってみましたが、帰りの交通費がいつも足りませんでした。
足し算と引き算はある程度できている状態でしたが、
欲しいものがあると我慢はできませんでした。
前借りが続き、翌月の小遣いがない時もありました。
(前借り分の金額が毎月の小遣い額を超えてしまったのです)
小学校高学年
小遣いの金額を更に少しだけアップしました。
友だちと遊ぶことが増えてきたので、使う金額も増えてきました。
毎月の小遣いは少額のため、祭りなどに行く時は
臨時でバス代などを含めた小遣いを渡してみました。
友だちと出かけたため、帰りに親から借りることができない状況でした。
そこでやっと帰りのバス代などを残しておかなければならないという
ことを意識して計算することができるようになりました。
臨時小遣いは残ることが多く、それを普段の小遣いに足して
残る金額が少しずつ増えてきました。
この頃からお金を貯めてから欲しいものを買うということを
意識するようになりました。
親ではなく友だちと出かけることで
借りることができないということでやっと考えるようになりました。
それからは交通費と使って良いお金を別の財布に分けることを始めました。
(財布自体はかなり前から二つ渡していましたが使ってませんでした)
友だちと一緒に出掛ける機会が増えたことで
一気に考える力がつきました。
中学生
行動半径が広がったので小遣いアップしました。
友だちと遊びに行く機会も増えましたが、
手持ちのお金を考えて交通費を減らすために
送迎をお願いしてくるようになりました。
(ある程度は協力しました)
小遣い制度をスタートさせた時に、子ども専用の口座を作りましたが、
中学生になってやっと貯金することを覚えました。
(それまではお年玉だけある程度の額を貯金させていました)
友だちと遊びに行く時に
必要な金額を言ってくるようになりました。
内訳(交通費+食費+遊ぶお金)もほぼ自分で調べたり
考えられるようになってきました。
しかし、前借りは年に数回程ありました。
前借りも計算して何月分までは小遣いはいくらになるかということは
考えられるようになっていました。
高校生
行動半径が更に広くなったため、
また交通機関を使って通学するようになったため、
小遣いの額はアップしました。
使い切って小遣いが足りなくなることはなくなりました。
翌月に繰り越しをして欲しいものをお金が貯まってから買うようになりました。
別の財布に貯めておきたい金額を分けて保管したり
欲しいものを買う時にはリサーチしてから慎重に選ぶようになりました。
高校生になった現在、お金が足りなくなったとか
困ったという事はなくなりました。
小遣いに関しては大きく問題はないと思っています。
ただ、これからはアルバイトをしたり就職してからの
お金の管理について心配がありますが、
小遣いを管理できるようになってきたので概ね大丈夫だと信じたいですね。
我が家の子どもの場合・・・
親がいくら教えてもなかなか理解できなかった部分は
友だちと過ごした時間の中で実際に経験した部分から
考える力が身に付きました。
同級生も同じようにお金について
考えて計算して使っているということを見る機会があったからだと思っています。
周囲の友だちの行動や一緒に過ごす時間から
友だちがしているから自分もするということが多いみたいです。
同級生からの影響を受けやすい子どもの場合は
友だちと一緒に出掛けたり買い物したりすることで
良いと思ったら真似してみるのかもしれません。
最後に
お金の使い方を教えてから約10年かかりましたが、
先のことを考えずに使い切ってしまったり、
必要な時に足りなくなることはなくなりました。
小学校高学年くらいから小遣いを渡しても
いきなり管理できる子どももいますが、
我が家の子どものように時間をかけて身に付けるタイプの子どもの場合は
いろいろなことについて早くからスタートすることで
じっくりと時間をかけてしっかりと身に付けることが可能です。
目の前のことができないからと嘆いて落ち込んでしまうこともあります。
ですが、将来を生きていくためには
必要なスキルは早めに練習をスタートすることで
ある程度身に付けることができると考えています。
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