小さい頃は、部屋でブロックをしたり、
大人しく楽しそうに遊んでいる子どもでも
成長して大きくなってくると、自然と行動半径は広がります。
行動半径が広くなることが楽しいと感じるようになれば、
『制限』されることにストレスを感じてしまいます。
発達障害グレーゾーンの子どもたちは
定型発達の子どもに比べると少し『我慢』の範囲が狭いように感じることが多いです。
(個人的な感覚です)
絶対に触ったらダメだよと言うほど、触りたくなるように
興味や好奇心の方が勝ってしまうことがあります。
自分の思うように物事が進まなかったり、
ストレスと強く感じたりすると
『制限』されることに拒否が出てしまいます。
子ども本人が望まないのに長期間の行動制限があることは
非常にストレスが大きいものです。
では、発達障害グレーゾーンの中学生はどのように自宅で過ごすと良いのか
実体験からまとめてみました。
発達障害グレーゾーン中学生が自宅で楽しく過ごす方法を見つけてみよう
子ども本人の特性によって変わってくると思いますが、
まずは子どもが興味を持っていることの範囲を広げることと、
興味を持ってない範囲にも面白いことがあるということを教えてあげましょう。
元々、興味を持っていることであれば、子どもの食いつきは良いです。
まずは、子ども本人が好きな事や興味があることについて
普段は時間がないからできないことを、時間がある時にやってみます。
子どもが好きなことであっても
長時間のゲームや動画視聴以外を見つけた方が良いです。
子どもが好きなことを時間をかけてさせる
我が家でやってみて子どもが楽しそうだったことはこちらです。
フラフープ
体を動かすことが好きなので
家の中でもできることを探している時に子どもから提案されました。
組み立て式のフラフープも種類豊富に販売されていますので
使わなくなったら片づけることもできます。
我が家で買ったフラフープは安価だったからか
組み立てるのも意外と力が必要だったので、組み立て式ですが、
そのままずっと置いています。
子どもが始めたのですが、
現在では家族で誰が一番、フラフープを長く回せるか競争しています。
パズル
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あまりにも難しすぎると途中で挫折してしまうし、
簡単すぎると短時間で完成してしまうので
どれくらいの物が良いのかだいぶ悩んだのですが、
どうしてもできなかった場合、私ができそうな範囲でこれくらいの物を選びました。
1000ピースのものですが、
約5日であっさりと一人で完成させていました。
小さい頃から不器用なのにパズルをはめるのだけは上手かったのですが、
これほどあっさりと出来るとは思っていませんでした。
次に欲しい物を今、買ってくれ~と言われているところです。
ナンプレ
数独(ナンプレ)ですが、
以前、塾の先生からおまけの課題でもらったことをきっかけに
興味を持ったようです。
単純なのに難易度がたくさんあるのですが、
できなかった部分ができた時はとても楽しいようです。
子どもが興味を持ってないけれども時間を作って一緒にやってみる
せっかく家にいるので、これをチャンスと捉えて、
子どもたちの家事スキルをアップさせようと目論んでいます。
全てを任せてしまうと一切しないので
『一緒にしよう』『少し手伝ってほしい』という声かけからスタートしました。
ご飯を作る
食べることに対しての関心が低いので
料理をしようと言ってもなかなか重い腰が上がりませんでした。
そこで、簡単に作ることができるものを準備しました。
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工程が少ないので、料理が苦手でも簡単につくることができます。
これをいくつか買って、子どもと一緒に作ってみました。
調理の工程が少ないので
子どもから『思ったよりも簡単にできる』と好評でした。
料理って難しいものばかりではないし、
いろいろな料理があることを知るきっかけになったのではないかと思います。
そこからレパートリーを増やして
今では卵焼き、カレーやシチュー、丼物など作ることができるようになりました。
お菓子を作る
お菓子作りも同じようにあまり興味を持ってない分野です。
作るとしたらバレンタインデーの友チョコくらいです。
料理のレシピアプリの中でも動画で紹介されるものから
簡単に作れそうなものをいくつかピックアップして、子どもに見せて
作りたいお菓子を選んでもらいます。
こちらは動画を見ながら一緒に作りました。
材料が少なくて工程が少ないお菓子からスタートしました。
我が家の子どもはメレンゲ作りにはまっています。
メレンゲになっていく様子が面白いんだそうです。
簡単なDIYをする
今回、子どもにしてもらったのはこの3つ
・カーテンレールを付ける
・3段ボックスを作る
・ロールカーテンを設置
本来、カーテンレールは下地の位置などをきちんと調べて付ける必要があり、
必要な道具というのもあるそうです。
我が家の場合は、元々カーテンレールがあったのを外してブラインドにしていたので
カーテンレールのねじの後が残っていましたので
そこに合わせる形でカーテンレールを付けました。
手先が不器用なのですが、やり始めるときっちりしたいタイプだったようで
微妙な位置までしっかりと合わせて1時間もかからずにカーテンレールを付けてくれました。
(私は支えただけ)
3段ボックスは以前にも作ったことがあったので15分ほどで簡単い作ってしまいました。
ロールカーテンは少し手間取ったようです。
カーテンレールと違って、元も何もつけていなかった場所に
新たにロールカーテンを設置することになったので、位置を決めたり
ねじ回しに手間取りました。
私の家ではDIYが好きな人はいませんので、
工具があまり揃ってなかったのもあり、ちょっと時間がかかりましたが、
2か所設置するのに1時間半ほどで終わりました。
やり始めると何かを作るのは楽しかったみたいで
他にはないのかと聞いてきたほどです。
子どもが苦手だと思っていることのサポートをする
普段から子どもが苦手でちょっと上手くいってないことを
時間がある時にサポートしてみましょう。
パソコンの練習
これからは、パソコンが使えることが必要になってきます。
幸い、家にはノートパソコンがあるので
ワードやエクセルの練習ができます。
特にエクセルはちょっと理解が難しいようで
授業で習ったけれどもイマイチ分からなかった様子でしたので
時間を作って操作に慣れてもらっています。
ただ、本当に苦手なようで、なかなか進んでいませんが、
子どもペースで進められるため、慌てる必要がなく
落ち着いてやってみたら分かったという部分もたくさんありました。
最後に
我が家の子どもは気持ちを切り替えることが苦手なので
いつまでのネガティブな感情を手放すことができません。
声をかけるタイミングが最初はいまいち掴めなかったのですが、
子どもが嫌がったら、諦めるくらいの軽い気持ちで
何度か声をかけて一緒にやってみることで上手くいくことが何度もありました。
最初に子どもに声をかけたけど、
その時はスマホのゲームが思ったように上手くいかなくてイライラしていました。
これはダメだなと思って、もう声をかけずに他のことをしていたら
少し時間が経ってから気持ちが落ち着いたタイミングで子どもから
『さっきの〇〇〇〇どうするの?』と聞いてきたので
お願いするとあっさりとしてくれたこともあります。
本当に機嫌が悪いと返事すらしないので
全くダメな時もあったのですが、
私が声をかけるタイミングよりも子どもの気持ちが落ち着いた時に
自分でやってみようと思ったら、何か言ってきますし、
気が乗らなかったら何も言ってきません。
最初からいろいろなことを全てさせてみようというよりは
もし、子どもが私の提案に乗ってきたらラッキーくらいの軽い気持ちの方が
お互いに楽なのかもしれません。
我が家の子どもの場合は、先に『お菓子作らない?』『3段ボックス作って』ということを
提案しておき、子どもがやろうかなと思うタイミングで私に声掛けをするのが
一番スムーズに進んだように思います。
今すぐに〇〇を一緒に作ろうと言っても
その時の気分によっては断られます。
子どものタイミングに合わせるか、
先に〇〇日に手伝ってほしいと言っておくと気持ちを整えてくれるみたいでした。
長期の休校で、子どもたちの家事スキルはかなり上がりましたし、
今まで気づかなかった事、当たり前だと思っていたことなど
日常に対して何か思うことがたくさんあったみたいです。
勉強面の不安はありますが、
生活スキルは上がったと思うのでそういう意味では
良い時期だったのかもしれません。
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