【体験談】発達障害グレーゾーン中学生の受験対策には塾は合っている?

発達障害グレーゾーン
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発達障害グレーゾーンと診断された息子が高校受験を乗り切るまでの話です。

小学生の頃から勉強が苦手で
宿題もあまり提出しなかったので、先生からよく電話がかかっていました。
それは中学生になっても続いたので当然ですが、テストの点数も低く、
勉強に対する意欲もありませんでした。

先生から電話がかかってくると仕方なしに
イライラしながら宿題をしてヨレヨレの汚いノートを提出していました。

勉強がキライなのであれば、
それ以外の道を探すしかないのかなと思っていたのです。

できれば、高校は近くの公立高校に行って欲しいと思っていたのですが、
その時点ではその高校に合格するのはちょっと難しいレベルでした。

そんな息子が高校に合格するまでの話です。

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発達障害グレーゾーン中学生の勉強方法は何が良いの?

勉強に対する意欲がとても低く成績も悪かった息子。
もう高校には行かないのかと思うほどでした。

そんな息子が中学2年生の秋ごろになって
『塾に通いたい』と言い出しました。

話を聞いてみると、塾に行けば成績が上がると思っている様子でした。
塾に通うだけではなく、勉強をしないとテストの点数も成績も上がらないよという
話を何度かしてみました。

確かに周囲では学習塾に通う子どもが多いので
自分も行ってみたいと思ったのでしょう。

勉強をするというよりも、塾さえ行けば勉強ができるというような
変な思い込みがあったように思いましたので
すぐに塾には行かせませんでした。

動画サイトなどでも単元ごとに授業をしてくれるものもありましたので
登録したら無料で使えるサイトを見つけて
動画を見ることからスタートしました。

ところが、家で勉強するという習慣が身に付いていないので
声かけをしないとやらないし、しばらくすると全くやらなくなりました。

息子はどうしても塾に行きたいと言い張り
もうテコでも動かない状態になってしまいました。
(言い出すと達成するまで粘るタイプの子どもです)

そこで体験入学をしてみることにしました。

家から歩いて行ける場所にある塾に無料体験を申し込みしました。

そして長期休暇の講習を合わせて申し込みし、
10日ほど行ってみて、続けられそうなら入塾しようということにしました。

その塾では長期休暇中は日曜日以外、毎日1時間半から3時間ほどの予定が組まれています。

勉強をする習慣のない息子がその時間を耐えられるのかという心配が大きかったのですが、
行ってみると、楽しかったと言って帰ってきたのです。

『塾が楽しい???』

思ってもなかった反応に驚いたのですが、
無料体験はたまたま息子だけだったようで
何とマンツーマン指導を受けることができたのです。

そこでしっかりと教えてもらったことで
今まで分からなかった部分を理解することができたそうです。

分からなかったことが分かるというのが楽しいということを知ったようです。

スタートがとても良かったので
長期休暇の講習は、スムーズに進んだようです。
塾で受けたテストの点数は当然ですが、
低くて最下位でした。(塾内順位なので学校順位よりも低いです)

しかし、息子のモチベーションが上がったこともあり
3か月ほど行ってみることにしました。

勉強を始めたからと言って、すぐにテストの点数は上がらないよということは
話をしていたのですが、やはりすぐに結果が出ることはありませんでした。

しかし、授業についていけるようになったことが
息子には嬉しかったようです。

息子は勉強がキライではなく、分からないところが多すぎて
ついていけなくてつらかったみたいです。

また、勉強方法もどうしたら良いか分からないので
家でもやらなかったようです。

以前に通信教育もしてみたことがあったのですが、
対面で教えてもらう授業形式の方が息子には良かったようです。

お試しで3か月と思っていたのですが、
授業が分かるようになってきたから楽しいという息子の言葉が嬉しくて
3年生になってからも続けることにしたのです。

今まで勉強をしてこなかった息子なので
塾内では最下位というレベルでした。

息子が通っている塾では長期講習のみっちり講習の他に
夏と冬には勉強合宿もありました。

息子が行きたいと言った高校は
家から一番近くなのですが、学力は足りていませんでした。

もう少し離れているけれどもまだ近い高校だと
何とか合格レベルまで行けそうだったのでそちらを勧めたのですが
どうしても一番近い高校に行くと言いました。

塾の先生に相談すると
『可能性はあります』という返答をもらい
志望校を近い高校に決めました。

英語と数学のみで通っていた塾も5教科に増やし、
夏と冬の勉強合宿にも参加しました。

スケジュールはかなりハードだったと思いますが、
文句も言わずに通いました。

息子の場合は、周囲がどんなに強く勧めても
本人のやる気がないと全くやりませんが、
自分ですると決めると続くタイプです。

塾内最下位だった息子も半年ほど経つと
数学や英語はテストの点数も成績も上がりました。

テストの点数が上がったことでモチベーションは上がり
今までに見せたことのないような集中力を出すようになりました。

テストの点数が上がったことで
学校の先生からも
『最近、勉強頑張ってるね』
など声をかけてもえるようになったそうです。

今までの様子を知っている先生たちは驚いたようです。

学校の先生たちの声掛けは息子に良い刺激だったみたいです。
今までは怒られたり注意されるばかりだった息子が
先生から褒められるということに本人が一番驚いたみたいです。
そしてそれがとても嬉しかったみたいです。

塾の先生からは『一番、伸びしろがある』と激励され
私は苦笑いでした。ですが息子はモチベーションが上がったみたいです。

塾の先生が自分を見てくれているという嬉しさなのでしょうか。

良い意味で先生から見てもらえたことがなかったので
自分に自信もなかったのでしょう。

それが、勉強をすることで
先生からも褒めてもらえたり、頑張っているねと声をかけてもらえるようになり
生き生きとし始めたのです。

この変化には私も驚きました。

勉強が嫌いだからと私は息子を放置していた訳ではなく
家で勉強の時間を作ったり、一緒にできなかった問題を解いてみたりと
私なりの工夫はしていたものの思うような成果は得られませんでした。

塾に通わせたおかげで息子は勉強に対する意欲が上がったので
コストはかかっているものの、通わせて良かったと思っています。
教えることのプロはやはり上手に教えてくれますし、
間違えた時のフォローも上手です。

小テストなどでは
最初はほぼ最下位だった息子も
半年ほど過ぎた頃には上がってきたため、
友だちと点数を競ったりできるようになりました。

受験直前の模試や実力テストの結果から
塾の先生と学校の担任の先生からは志望校の変更をした方が良いとは言われなかったので
最終的に息子の希望通りの高校を受験することにしました。

高校受験では無事に第一志望の高校の合格することができて
現在は、その高校に通っています。

進学校のため、勉強は中学校の頃と違って
かなり難しくなっていますが、家でも勉強する時間が増え
自分なりにも工夫をしたりして家庭学習もできるようになりました。

息子の場合は、塾に通うことで
同じ内容の授業を2回受けるような状態になりました。

一度目に聞いても分からなかったことも
二度聞くことで理解度が上がり、問題が解けるようになったみたいです。

理解力が低めの息子も繰り返し授業を受けることで
少しずつ授業についていけるようになったことが
成績が伸びた理由だと思っています。

傍から見た時には
全く勉強に意欲がないと思えた息子ですが、
そうではなかったみたいです。

勉強した方が良いという気持ちはずっと持っていたのでしょう。
ただ、その方法が分からなかったのです。

もう少し早く塾に通わせていたら良かったのかもしれませんが、
本人が絶対に続けるという強い気持ちがないと
息子の場合は続かないのでこれが良いタイミングだったのかもしれません。

人それぞれに合った勉強方法があると思います。
過ぎたから言えることですが、
勉強するべき時期に勉強するって大事なことだと改めて思いました。

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